医者の無関心
病気は人体の一部だけでなく
他の部位も用心して確かめる必要があるのでは?
とくに医師の立場で
これを怠るのがこの世の不思議である。
? 腎臓の病気で長期入院の高齢男性患者が
頻繁に下痢と便秘を繰り返すようになった。
家族が医者に相談しても「痔でしょう」と一蹴するばかり。
しかしあまりに状態が悪化する一方なので
病院も検査したのが一年後。
「直腸がん」と判明。
結局手遅れで他界しました。
? 心臓病で手術後は総合病院に通院治療していた高齢男性。
血圧がかなり高いので
病院側も本来は脳外科受診検査も勧めるべきだと思うが
一切その件には触れなかった。
まもなく脳梗塞で倒れて同じ病院に運ばれる。
病院側からは早期発見が大事といわれても家族は納得できない話。
? 私の兄嫁のことになるが
彼女の足のすね部分がいつも痛むようになり
外科を何軒も回っても原因不明。
痛み止めでしのいでいた。
ある病院ではレントゲンを撮ると患部に何か映っているが
その正体までは突き止められない、ということ。
そのまま一年ほど様子みていたが
思い切って大学病院で診察したところ
肺がんの遠隔転移と判明。
それから間もなく義姉は末期がんにより他界してしまった。
? 私の母ですが右手の指がこわばった状態になり
ものをつかんだり縫物がしづらくなりました。
近所のかかりつけの外科・内科の医師に相談しても
「そんなの俺知らねえ」を繰り返すばかり。
足の不自由もありそのまま長く経過。
一向に治る気配もないので
思い余り大きな病院に相談に行ったら
すぐに「手根管症候群」と診断され
手術となりました。
しかし時すでに遅く手術後も好きな編み物、手芸もできず
生活の質が大いに下がりました。
? その母ですが92歳です。
昨年秋から
胃もたれ、食欲不振、激ヤセです。
一人暮らしの母に私が月1、2度手伝いに行く度に痩せ細り
食欲衰えるようになりました。
病院に行くように勧めるも足の不自由ゆえ躊躇。
今年の2月に定期的に通院している担当医に相談したところ
いとも簡単に
「年寄になるといくらでも痩せたり食欲不振はある」と回答。
この先生は脳外科の名医として広く知られ発言も権威があります。
そのためすっかり母は安心してしまいました。
しかし母の頬骨が浮き出るほど痩せてきたため
三月末に強引に受診させました。
結果は末期の「スキルスがん」
やっぱり病魔にむしばまれていたのです。
今も闘病中です。
それにしても月に数回会う家族からも見ても病的な人相なのに
数カ月ぶりに顔を合わす担当医なら驚くやつれ様のはずです。
なぜこうも軽く考えてしまうのか。
?の話だって「下痢、便秘の繰り返し」の原因が「痔」だなんて
素人でもそんな事おかしいと思いますよ。
医者の世界の不思議、不可解だらけの今日この頃です。